はじめて着物:作り帯でラクラク2☆角出し風の帯結び

浴衣や着物を着る時の難関・帯結び。
帯がうまくできるか心配……そんな時には作り帯を使ってみてはいかがでしょう?
前回、きもの町の作り帯リボンタイプ(文庫結び型)についてご紹介しました。
⇒作り帯でラクラク☆浴衣や着物を着てみよう
今回は、大人っぽい形の角出し(つのだし)風タイプをご紹介します!
ぜひ気軽に浴衣や着物にチャレンジしてくださいね。

角出し風タイプの作り帯
ヒラリと重なったたれの両サイドから、リボン型の羽根(角)がのぞいています。
半幅帯の「みやこ結び」などの結び方に近い形です。


落ち着いた優し気な印象なので、大人っぽい帯結びが好きな方におすすめの帯です。
また、リボンタイプとは違い、金具を使わないので比較的楽な付け心地かと思います。
付け方
作り帯角出し風タイプは、始めに角出し部分に胴帯を通してから、体に巻きます。
リボンタイプとは付け方が異なりますので、手順をご説明します。
クリップが1つあると付けやすいですよ。
事前に
角出し風タイプは、このようなセットになっています。

付け紐の付いた胴帯と、形が出来上がっている角出しです。
角出しはたれの先が下がっている方が表です。着付けたときに、たれ先が下がっている方が見えるように巻きます。
- 角出しの裏面を上にします。たれが輪になっているので、ここに胴帯を通します。
- 胴帯を通します。
- だいたい真ん中の位置まで通したらOKです。
ここから体に巻いていきます。
スタート
- 浴衣(着物)を着たところからスタートです。
- 角出し部分を背中に当て、胴帯を巻きます。
角出しの重みで、胴帯にしわが寄ったり、ゆるみやすいので注意しましょう。 - 1人で着付けるときは壁などにもたれて、角出しを背中に固定すると巻きやすいです。
(くずれないよう強く押し付けないでくださいね) - 前で胴帯をそろえて持ち、引き締めながら右、左と巻きつけます。
クリップで留めておくとこの後の作業がしやすいです。 - 胴帯の端を角出しの中へ通します。
胴帯の端を通すところです。角出しの羽根と胴帯の間に通します。 - 左手を角出しの中へ入れ、胴帯の紐を持って引き出すときれいに通せます。
- 紐を結びます。結んだら、クリップは外して大丈夫です。
- 結び目は、帯の中に入れ込んで隠します。
脇のほうもキレイに隠しましょう。 - 形を整えます。
角出しの中の胴帯にシワが寄らないよう平らにならします。 - 出来上がりです。
金具を掛けるリボンタイプとは違い、胴帯で結びの部分を支えますので、楽で安定感があります。
注意するポイントは、角出しの重みで胴帯にシワがよりやすいことと、厚紙などが入っていないので、クシュっと潰れやすいことです。
腰からヒップ上の補正をしておくと、きれいに着付けやすくなります。
丁寧に形を整えながら着付けてくださいね。
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帯:角出し風タイプ「紺藍色 花火」
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おすすめポイント
作り帯角出し風タイプのおすすめポイントは、何といっても自然な仕上がりです。

手結びの帯(右側の白い帯)と並べても、違和感がありません。
自分でサッと変わり結びをしたような「こなれ感」が大人の女性にもピッタリです。
着物にも使える小袋帯であれば、カジュアル着物にも合います。
その場合は、たれの上の方に帯揚げを掛けると、しっかりと固定できますし、より形良く仕上がるかと思います。
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